本校は「心力」「学力」「体力」、三位一体の教育を実践しています。特に本校教育の特色を示すものは道徳教育です。
「心力」の教育は、具体的には「道徳の授業」、「ロングホームルーム(LHR)」、「合同ホームルーム(合同HR)」で行います。教師が講話をし、生徒はそれを聞き、メモを取り、自分の感想文を大学ノートに1ページ書きます。
それに対して担任は同じ量のコメントを書いて返します。
「プラスの言葉を与え、プラスの文章が返ってきて……」という生徒教師間のやりとりを3年間、または6年間継続します。その中で「陽転思考」の習慣をつけることができます。即ちプラス思考の習慣です。これはまさに人格形成の基本を身につけているのです。
良き習慣が、人格作りに直結します。そこで生徒に「心の誓い」の5項目を話しています。
こうして本校は「心豊かなリーダーの育成」、つまり真のエリート教育を進めています。
本校は、「心の教育」に力を入れています。中1に対する年間6回の校長講話を始めとして、中等部1年生と高等部1年の高入生とに対して行う道徳授業は、極めて重要です。そのために、人生経験豊富なベテラン教師による道徳授業の特別チームを編成して、副校長をはじめ、本校の中核を成す先生方が、充分な準備をした上で授業に臨んでいます。「学習指導要領」に定められて「特別の教科・道徳」として授業は、70分を1回として、中等部は年間17回、中2・中3は25回、高等部は8回実施します。それ以外に合同HRを行い、これらの連携に基づいて本校独自の「心の教育」を実践しております。
平成5年に高等部には、「普通科コース」に加えて「医科コース」を設置して、毎年進学実績を積み重ねてきました。そして、中等部の入学の時点から、将来医師になることを志す生徒が増えてきたために、平成28年に中等部にも「医科ジュニアコース」が新設されました。いのちの学習会や、本校卒業生の講話から将来医師になる「人」としての人間性や倫理観を深め、海辺の生物体験やアフタースクールなどの体験学習が充実しています。また、高等部に進学すると、学校設定教科として「理数科」があり、その中の学校設定科目として「メディカルサイエンス」を学習します。これは医師としての素養を育む本校独自の教育プログラムで、3学年とも金曜日6校時目に授業を設定し、学年を越えたつながりを深め合い、互いに教え、学び合う協働の活動を実践していきます。
東大コースは、長い間高2と高3の普通科の中の東大クラスとして運営されてきましたが、2016年度にコースとして格上げされ、同時に中等部には東大ジュニアコースが設けられました。2019年度には高1に東大コースが設けられたことにより、東大コースの6学年体制が整いました。
東大コースでは、充実した東大アフタースクールにより、通常授業では扱いきれない高度な知識・技能を身につけたり、東大型の実戦演習を数多くこなしたりすることができます。尖った才能の育成にも力を入れ、東京大学の推薦入試において4年連続で合格者を輩出しています。さらに、東京大学が実施している「高校生と大学生のための金曜特別講座」を、インターネット配信によって本校の大ホールで受講することができます。
東大コースの最大の特色は、そこに集まった生徒です。多様な才能を持った生徒集団の一員となることにより、互いに切磋琢磨し、高い志を維持して学業に励むことができるのです。
難関大コースは、本校が昭和53年に普通科教育を行う高等学校として開校した当初からの伝統を背景としています。在籍者数の多い難関大コースでは、たくさんの将来の夢を抱いて本校に集う生徒の皆さんに、様々な学習の場を提供します。
中等部では各学年ごとに「社会科見学」の行事を実施します。中2では2泊3日の探究学習を行います。更に希望大学への訪問や、卒業生を招いての懇談会などを通して、夢の実現をより具体的に描けるように取り組んでいきます。
高等部では進路指導部が、進学希望者の多い大学の最新情報などを定期的に発行しており、受験に役立つ書籍や資料なども自由に閲覧できる進路指導室も充実しています。また、進路相談にも随時対応できるよう経験豊かな教師が担当します。各大学ごとの外部模試や出願大学についての個別指導も行っています。
本校のカリキュラムは「45分授業」をベースとしながら、各教科の特徴を踏まえて、「70分授業」「100分授業」を組み入れると共に、土曜日を原則隔週登校として、授業を行っています。
本校の心の教育の柱となる道徳の授業はグループディスカッションを含め70分で実施しています。学力をつけるためには、授業内容の充実が何よりも大切です。本校では、「授業が一番」をモットーに講義一辺倒の授業ではなく双方向授業を重視し、思考力や判断力、表現力を重視した授業を行っています。
社会との関わりや、学校という集団生活を通して、道徳的価値および人間としての生き方の自覚を深め、道徳的実践力を育成します。
生徒たちが主体性を発揮し、自ら道徳性について考え、人間性の陶冶に努めさせます。
教育基本法に掲げる「人格の完成」を目指し、基本的に学習指導要領に基づいた道徳教育を展開します。
① 時間:月曜日 8:25~9:35(70分)
講話(35分) ディスカッション・発表(30分) まとめ(5分)
② 実施回数:道徳17回・校長講話6回・全体発表会1回・
「道徳を学んで」の下原稿作成1回。
③ 教材:本校独自の教材に加え、一部教科書を使用する。
① 時間:月曜日 8:25~9:35(70分)
(コメントを書かない回)
講話(30分) ディスカッション・発表(30分) 感想文(10分)
(コメントを書く回)
講話(35分) ディスカッション・発表(30分) まとめ(5分)
② 実施回数:道徳25回
③ 教材:教科書を使用するが、一部テーマに沿った独自の資料等を加えてもよい。