ディベート大会決勝
論題「日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か。」
優 勝 3年6組 肯定側立論
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| 選手:中山怜美さん・伊藤美穂さん 海老原格 君・出井大介 君 |
論理内容の特色
メリット1.「誤判による誤殺の防止」
犯罪捜査と告発・裁判の過程の中で、自白の問題を取り上げて、今日でも重大な問題を含むと指摘しました。今日自白のみを根拠として判決を下さないと言われているが、犯罪は犯行者の意志を確認して捜査を進める事が個人の人権を尊重することになると理解されているので、自白は求められる。供述調書は警察が書いたものを認める形式なので本人が自筆で書いたものとは異なる。
証拠資料
1998年の綾瀬母子殺人事件を取り上げ、最近でもあることを大きくアピールできた。特に、有期刑ながら冤罪があったという事実は戦後整備された法制度も運用上問題があることを十分示していた。事実から自分たちで論理を組み立て、分かり易く説明できたたのが効果的であった。過去の有名な冤罪事件で補強していた。
重要性
人命尊重。無罪で処刑されることの理不尽さ、非合理、恐ろしさを訴えることができた。
メリット2.「死刑囚の人権保護」
犯罪を罰することは必要だが、生命を奪うことが妥当だろうか。人命を守るべき国家が殺人を犯すことになり、大きな矛盾が存在する。
証拠資料 日本国憲法13条個人の尊重
近代国家の法治国家の本質に迫る立論にできた。国連の世界人権宣言や国際人権規約も援用できた。国際的な地位についても考えさせ、日本一国の事情だけから死刑を考えることの危険と国際的な信頼の喪失につながることも明確にできた。
重要性
教育刑という考えを引いて、更正のき会を与え、改善させることこそ重要と主張した。国家の本質的な役割の重要性に言及し、国家といえども生命を奪うことは不合理である事を明らかにした。
準優勝 3年7組 否定側立論
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| 選手:友田麻奈さん・高橋沙友美さん 佐藤守 君・茂呂信哉 君 |
論理内容の特色
デメリット1.「国民の意見が反映されない」
日本は民主主義の国である。民主主義は国民主権を原理としており、国民の意思を反映した世論を無視しては民主政治の実現は出来ない。客観的事実の確認から入りました。世論調査の結果です。また、現政府が死刑制度存置の政策を採るのも世論によるという事実の重みも取り上げた。
証拠資料 1999.11.28の佐賀新聞。
地方紙だが、最近の事例を取り上げ、少し前に全国紙も調査したことがあること、また政府が世論を論拠に政策実行を見合わせている発言をしている事を知った上で活用している。(若干説明不足で、一挙に国民世論と置き換えすぎたきらいはあります。)
深刻性
現代民主主義は世論の政治と言われている点に着目して、民主主義の存立を問う形で論理を組み立てている。国民主権の尊重が民主主義の理念の根幹に関わるとして、国民を不安にする政策採用は国家の役割を放棄することにつながる事と相俟って、深刻な問題として立論しています。
デメリット2.「犯罪抑止力の低下」
国民は抑止効果を信じている。国民の合意と意識の共同所有状態が抑止効果であると論じている。応報刑の思想は罪刑法定主義の契約社会にあっても有効に機能している。寧ろ規範を応報の原理で規定し、国民はそれを信頼している。罪は断罪されるべきだからである。この規範意識は無視できない。
深刻性
犯罪抑止力が無くなる。犯罪を犯してしまった場合の措置を明確に決めておく必要から限界のラインを定めておくのです。このラインが死刑です。社会の根本に死刑を置くことの意義=規範性を重視するのです。深刻性は規範性を損なうことです。