
塩酸と水酸化ナトリウムの中和滴定
実験の目的について
酸,アルカリについてはもう学習したね。酸の代表例である塩酸とアルカリの代表例である水酸化ナトリウムを混ぜると中和反応をするけれど,その量的関係はいったいどのようになっているのだろうか。実験操作を学ぶとともに,塩酸の濃度と水酸化ナトリウムの滴定量から濃度未知の水酸化ナトリウムの濃度を決定していく,それがこの実験の目的である。
実験内容について
1.実験器具を用意する。図のようになるように組み立てる。
![]()
2.ビュレットにろうとを指し,そこに静かに水酸化ナトリウムを入れる。右の図のようになるね。もちろん,入れ終わったらろうとは取らないといけないよ。このとき目盛りを読むのを忘れないこと。
![]()
3.ビーカーに入っている塩酸を10ml用のホールピペットではかりとる。飲まないように注意が必要。線よりも上まで吸ったら,素早く人差し指で押さえ,中指と親指で左右に回していき,徐々に塩酸の液面を下げて線まででとめる。
![]()
4.コニカルビーカーに入れる。人差し指を離すと一気に塩酸がでてくる。最後の一滴まで入れることが必要。最後の一滴はピペット内に残ってしまうので,そのときは図のように上部を人差し指で押さえ,ふくらんでいるホール部分を握って暖めるとすぐに残っていた液が落ちてくる。
5.コニカルビーカーに移した塩酸の中に,フェノールフタレインを1,2滴入れる。
6.ビュレットのコックをゆっくりと開け,滴定開始。ぽたぽたと入れながらコニカルビーカーを軽く左右に振っていく。最初は,塩酸を滴定した部分の色が一部変わっても振れば色はきえるが,そのきえ方がポイントになる。色のきえ方が遅くなってきたらそろそろ滴定終了となってくる。かすかに色が付いて,振っても消えなくなったときが終了の時,つまり終点である。そのとき,ビュレットの目盛りを読むことを忘れないように。
7.図は入れすぎたときのもの。ここまで色が変わってしまっては,入れ過ぎとなる。やり直しになるので気をつけよう。
![]()
8.滴定終了後,塩酸の濃度とコニカルビーカーに入れた量,水酸化ナトリウムの滴定量から水酸化ナトリウムの濃度を求めてみよう。求め方はこのページを参考にするとよい。
実験までに考えてみよう
実験をする上でも,レポートを書く上でも,これくらいのことは考えてから実験してほしいな。
ちょっと思いつくだけでも,これだけの疑問がでてきた。レポートにはもっと多くの「なぜ?」が詰まっていてほしい。でも,一番大切なことは安全に実験することだ。気をつけて実験しよう。