
中等部3年の実験
食酢中の酸の濃度を求める。
実験の目的について
中和滴定を実際に行うことで、中和の量的関係も理解できると思う。それだけではなく、実験器具の使い方をマスターしてほしい。ただ見ているだけにならないで、積極的に取り組むこと。
実験内容について
今回の実験は次の順番で進めよう。
1.食酢を10倍に希釈する。
2.塩酸標準溶液を使って、水酸化ナトリウム水溶液の濃度を求める。
3.食酢の酸の濃度を求める。
では、具体的に...
1.食酢を10倍に希釈する。
食酢10mlをホールピペットではかり取り、水を加えてメスフラスコで100mlにすればよい。
ホールピペットの使い方は大丈夫かな?標線の上まで吸い上げて、指で押さえて、標線まで下ろす。(標線よりも上まで吸ったら,素早く人差し指で押さえ,中指と親指で左右に回していき,徐々に酢酸の液面を下げて線まででとめる。これがコツです。)最後の1滴は、ホールピペットの上を押さえて、球部を握って出す。これでメスフラスコにちょうど10mlがはかり取られる。これに水を加えてメスフラスコの標線に合わせると、ちょうど100mlになる。メスフラスコに栓をして、上下逆さまにしてよくかき混ぜれば、10倍希釈液ができあがり。
2.塩酸標準溶液を使って、水酸化ナトリウム水溶液の濃度を求める。
ここからが中和滴定です。まず器具をセットしよう。ビュレットを垂直にスタンドを使って固定する。ビュレットにろうとを入れ,そこに静かに水酸化ナトリウムを入れる。下の図のようになる。もちろん,入れ終わったらろうとは取らないといけない。このとき目盛りを読むのを忘れないこと。
ビーカーに入っている塩酸標準液を10ml用のホールピペットではかりとる。
10mlの塩酸をコニカルビーカーに入れ、フェノールフタレインを1,2滴入れる。ビュレットのコックをゆっくりと開け,滴定開始。ぽたぽたと入れながらコニカルビーカーを軽く左右に振っていく。最初は,塩酸を滴定した部分の色が一部変わっても振れば色はきえるが,そのきえ方がポイントになる。色のきえ方が遅くなってきたらそろそろ滴定終了となってくる。かすかに色が付いて,振っても消えなくなったときが終了の時,つまり終点である。そのとき,ビュレットの目盛りを読むことを忘れないように。
図は入れすぎたときのもの。ここまで色が変わってしまっては,入れ過ぎとなる。やり直しになるので気をつけよう。
滴定終了後,塩酸の濃度とコニカルビーカーに入れた量,水酸化ナトリウムの滴定量から水酸化ナトリウムの濃度を求める。求め方はわかっていると思う。中学2年生のページに解説してあるので、読みたい人はそのページを読んでみてはいかがでしょうか。
3.食酢の酸の濃度を求める。
食酢を10倍希釈した溶液を滴定する。この方法は2と同じなので省きます。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度から食酢の10倍希釈溶液の濃度が求められますね。それを10倍すれば、食酢の濃度が求められますね。
実験レポートについて。
実験をする上でも,レポートを書く上でも,これくらいのことは考えてから実験してほしい。
レポートにはもっと多くの「なぜ?」が詰まっていてほしい。でも,一番大切なことは安全に実験すること。気をつけて実験しよう。