枕 草 子

 

 

 「枕草子は平安時代中期に書かれたわが国随筆文学を代表する作品です。作者は一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言です。約300の章段から成る「枕草子」の内容は、@随想的章段随想的章段、A類聚的章段類聚的章段、B日記回想的章段の3つに別れます。文体は簡潔でリズミカルなのが特徴です。いずれにも清少納言の細やかな観察眼と才気煥発な筆致によって平安貴族の生活の様子と美的感覚が鮮やかに描き出されています。

c_hitoe1w.gif (11706 バイト)makimono-s.gif (1610 バイト)icon-nikaidana.gif (2211 バイト) のほそくたなびきたるkuten.gif (832 バイト) かりてtouten.gif (832 バイト)むらさきだちたる雲 くなりゆくtouten.gif (832 バイト)山ぎはすこしあ  春はあけぼのkuten.gif (832 バイト)やうやう白

 

〜「枕草子」ダイジェスト〜

第1段 
 春夏秋冬、刻々と移り変わっていく自然の美しさを、絵画的に美しくとらえています。平安時代のみならず、現代にも通じる日本の四季の美しさがビビッドに伝わってきます。 

第102段 
 中納言隆家(中宮定子の弟)が扇の骨を自慢して、「今まで見たことがない骨だ。」と言ったのを即座にとらえて、「人が見たこともない骨なら、(骨が無い)くらげの骨なんでしょうね。」と清少納言に言われ、一本取られたと隆家が苦笑する姿が描かれています。清少納言の機知を物語る挿話です。
c_hiog50.gif (5069 バイト)問題演習へ

第151段 
 瓜に書いた子供の顔、雀の子のかれんな動き、赤ちゃんのしぐさなど、清少納言が「うつくし(=かわいらしい)」ととらえたものが列挙されています。今も昔も女性が小さなものを見て、「かわいい!」と思う気持ちは変わらないものです。

第299段 
 雪の高く積もった日、中宮が「少納言よ、香炉峯の雪はいかかでしょう。」と尋ねたのに対し、清少納言は黙って御簾をまきあげました。これは「香炉峯の雪は簾を撥(かか)げて看(み)る」という白楽天の漢詩を思い出した中宮の意を、清少納言がとっさに悟って動作で答えたものです。ここにも清少納言の才気と、その後若くして亡くなった中宮への思慕が見られます。
  

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