伊 勢 物 語

 「伊勢物語」は平安時代前期に成立した歌物語で、作者は知られていません。実在した在原業平をモデルとする「昔男」が主人公で、125段からなる恋愛物語となっています。絶世の美男子による華麗な恋愛遍歴の物語は、のちに「源氏物語」の主人公の光源氏の造型に大きな影響を与えています。
 しかし、華麗な物語の中にも、失意、傷心、旅愁、別離の悲しみなど様々な悲哀がにじみ出ているところにこの物語の魅力があります。

けり
kuten.gif (832 バイト)
うへに涙おとしてほとびに とよめりければ
touten.gif (832 バイト)皆人乾飯


しぞ思ふ
 はるばるきぬる旅  

つま
しあれば

 から衣きつつなれにし 第九段

出典:CEC、IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ より

※左の画像にカーソルを置くと、ビデオが始まります。(音声解説はありません。)

春日大社 参道

「昔、男、初冠して、平城の京、春日の里に領るよしして狩に往にけり」ではじまる伊勢物語の冒頭「初冠」の段は、この春日大社の近くの春日の里が舞台です。狩の若い貴公子が、村の美しい姉妹に一目惚れして、狩衣の袖に歌を書いて残したというお話です。

〜「伊勢物語」ダイジェスト〜

第6段 問題演習へ
 昔ある男が求婚していた高貴な女性を暗い夜に盗み出した。芥川という川のほとりを通った時に、草の上の露を初めて見た女は、「あれは真珠かしら」と聞いた。男は女を蔵の中に隠して戸口を守っていたが、その間に女は鬼に食われてしまった。

第9段 
 昔ある男がもう都にはいられないと思い、友とともにはるか東国へと旅立った。三河の国八つ橋という所でかきつばたの花がみごとに咲いていた。男は京に残してきた女への思いを「かきつばた」の五文字を頭に置いて歌に詠み、周りは皆乾飯の上に涙を落として泣いた。

第23段 
 昔、子供達が井戸の周りで遊んでいたが、年頃になるとお互いに恥ずかしがって会わなくなった。しかし二人はお互いに思いを寄せていたので、井戸にことよせて求愛の歌を詠み、とうとう結婚した。
 数年後、男は別の女を作ってしまった。もとの女が嫉妬しないので他に男がいるのではないかと男は疑って、出かけるふりをして庭に隠れていた。しかし女が旅先の男を心配する歌を詠むのを見て、男は別の女のところに行くのをやめた。 

書きて
touten.gif (832 バイト)そこにいたづらになりにけり
kuten.gif (832 バイト)
 

 

わが身は今ぞ消えはてぬめる

 あひ思はで離れぬる人をとどめかね けるkuten.gif (832 バイト) kuten.gif (832 バイト)そこなりける岩に
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およびの血して書きつけ
touten.gif (832 バイト)えおひつかでtouten.gif (832 バイト)清水のある所に伏しにけり  女
touten.gif (832 バイト)いとかなしくて
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りにたちておひゆけ
第二十四段

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