3年 島居 傑くん
「こころ」を読んで
![]()

![]()
ぼくは、今回「こころ」という本を読んで、まず、次のように思いました。それは、この本が、人間の自己中心的な考え、エゴイズムについて、色々な人の、その人ごとの状態を書いているということです。例えば「私」は、「先生」に対して、自分で決めた人物像を押しつけているような所があり、「先生」は、人に欺かれたと思い、それを軽蔑していても、最終的には自分も、結婚したいが為に「K」を欺いてしまうという所です。
僕は、そこで、人間はいざという場面になってしまうと、人のことをうまく考えられないという、心の弱さについて考えました。それは、人は、例え強い心を持っていても、一度心に傷を作ってしまうと、それと似たような状況になったときに、その傷が元で、そこから、自分の心の弱い部分が露出してしまうということです。この「先生」は、初めから人を欺くような人ではなかったのだと思います。しかし、自分が欺かれ、その傷から心の弱さが出てきてしまった為に、親友の「K」を欺いてしまったのだと思います。ぼくは、「K」だけでなく、「先生」も、かわいそうな人間だと思います。何故なら、後になって自分の心の弱さに傷つき、ついには自殺という道を選んでしまうほど、本当は繊細な心の持ち主であったからです。
ぼくは、そのように、自殺を選ぶほどではなくても、自分の事をしっかりと反省し、自分が何をしたかを理解できるような心を持ちたいと思いました。また、難しいとは思いますが、人を傷つける弱い心ではなく、何か物事をする前に、自分を見つめることのできる、強い心を持ちたいと思います。まだまだ自分は心の弱い人間だなと思いますが、今はまだ弱くても、いつかは自分で強いと思えるようになる為に、心を磨いていきたいと思います。
![]()
講 評
![]()
中 嶋 先生
夏目漱石の「こころ」は読む人によって、同情・共感・批判等々、その受けとめ方はさまざまです。この感想文は、親友を裏切った「先生」と同様の心の弱さが自分にあったら、それを克服していきたいという前向きなとらえ方に新鮮さを感じました。