1年 木内 香帆里さん
「杜子春」を読んで
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この話は、小学生の時から何度も読み返して来たものでした。なぜ、またこの話について書いたのかというと、改めて人間のあり方、本性、そして愛情というものを考えさせられたからです。この話の舞台は唐の都、洛陽で、主人公は杜子春。ある日、老人に話しかけられ大金持ちになりますが、すぐにそれも使い果たし人間の本性・薄情さに触れることになるのです。その後、杜子春は、老人に仙人になりたいと頼み、絶対に話しかけられても、声を出さないという試練を乗り越えようとしますが、親の愛情に心を動かされて、「お母さん。」という声を発してしまうのです。杜子春は貧しくなる過程で、いやという程人間の自分勝手な心、薄情な心に触れました。私も、杜子春と同じように「何て世間の人々は薄情で不人情なのだろう。と思いました。又、お金のとりなす人間と人間の関係が、とても味気ないものだと思いました。したがって、自分達の欲望と人間との結びつきが、人間を薄情なものにしていたのだと思います。人間は誰でもが人々の温かい愛情を求めているのだと思います。そして、その愛情が人間の生き方、考え方、心などが変わることを教えてもらった気がしました。今の時代、「お金」がすべてを解決し、すべてを司るものと考えられやすいですが、私は決してそうは思いません。人間は「お金」だけがすべてではなく、「愛情」や「思いやり」があるからこそ、「人間」が作り上げられるのだと思います。この話を改めて読んで、私は人間の薄情さ、不人情さなどの本性を見た気がします。しかし、その反面、人間の情の深さ、愛情、優しさ、思いやりにも触れることができました。ですから、これからは人間の良い部分が目立つような社会になってほしい思います。これから、私は人間の二面性についてを考え、自分自身の利益ばかり求めるのではなく、周りの人々のことも考えていきたいと思います。
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講 評
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宮 崎 先生
木内さんは「人間の本性」ということを柱としてこの感想を書いていますが、鋭い着眼点で高い評価を与えたいと思います。そして、君の視点が「現代の社会情勢」に言及している点も素晴らしいと思います。