化学実験 タ ン パ ク 質 の 性 質
【目的】 1.タンパク質の性質と呈色反応を調べる
2.タンパク質を主成分とする酵素(アミラーゼ)の性質を調 べる
【実験材料】
<器具>
温度計 ストロー 試験管立て 三脚 石綿金網 薬さじ

試験管ばさみ&試験管
・加熱のときなど、試験管ばさみを利用する。
・試験管の液量は、多くとも試験管の1/4〜1/5にする。
・試験管の口は決して人のいる方向を向けない

駒込ピペット
・上のゴムのところを人差し指と親指で持ち、3本の指でピペットの部分を持つ。
・液体の量はおおよその量を量るのに用いる。
・先端が割れやすいので、取り扱いには注意する。

ビーカー&ガラス棒
・撹拌するときは、ガラス棒を回すようにし、左右に振るようには使わない。

ガスバーナーの使い方
・2つのねじ(上:空気調節ねじ、下:ガス調節ねじ)がともに閉まっていることを確認する。
・ガスの元栓を開き、ガス調節ねじをゆるめ、マッチで斜め下から火をつける。
・ガス調節ねじを回して、適当な炎になるように調節する。
・空気調節ねじを適度に開いて、無色炎(青色の炎)にする。
<試料・薬品>
生卵 塩化ナトリウム エタノール 濃硝酸 3mol/l塩酸 3mol/l水酸化ナトリウム
0.1mol/l硫酸銅(U)水溶液 デンプン水溶液 3mol/lアンモニア水
1%ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液
【実験1】 卵白水溶液を調整し、その変性について調べる
<1> 卵白に約4倍量の純水を加えてよくかき混ぜる。塩化ナトリウムを少しずつ加えてから溶かし、透明な卵白水溶液とする。

<2> 5本の試験管に卵白水溶液を3mlずつとり、エタノール、3mol/l塩酸、3mol/l水酸化ナトリウム水溶液、0.1mol/l硫酸銅(U)水溶液を各2ml加えて撹拌し、静置する。残る1本の試験管は、穏やかに加熱してみる。
<Q2>
結果はどうなりますか <A2>
<Q3>
タンパク質の変性とはどのようなことですか。<A3>
【実験2】 タンパク質の呈色反応を調べる
<1> 試験管に卵白水溶液を3mlとり、3mol/l水酸化ナトリウム水溶液1ml加えてよく混ぜ、さらに0.1mol/l硫酸銅(U)水溶液を3〜4滴加えてふり混ぜ、色の変化を観察する。
<Q4>
何色に呈色しますか。
また この反応を何といいますか。<A4>
<2> 試験管に卵白水溶液を3mlとり、濃硝酸1ml加えて穏やかに加熱して色の変化を見る。冷却後、よく混ぜ、3mol/lアンモニア水溶液1ml加えて塩基性にし、色の変化を観察する。
<Q5>
何色に呈色しますか。
この反応をなんといいますか。<A5>
【実験3】 アミラーゼの性質を調べる
水で口をゆすいでから、ストローで唾液約2mlを試験管にとり、純水で2倍に薄め、2本の試験管に分け、1本を煮沸処理する。両方の試験管に1%デンプン水溶液を2mlを加えて、約40℃のお湯のに入れて5分間反応させた。反応後、1%ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液1滴加えてデンプン量を比較する。
〈アミラーゼ〉
ジアスターゼともいう。デンプンを加水分解する酵素で、唾液、膵液中などに含まれる。酵素はタンパク質の一種で、生体内で起こる化学反応を、穏やかな条件下ですみやかに進行させる触媒作用を示す。酵素には、最もはたらきやすい温度(最適温度)やpH(最適pH)がある。アミラーゼの最適温度は体温とほぼ同じの40℃前後、また、最適pHは7付近である。
〈タンパク質に関する用語〉
次の用語を説明してみよう
1.ニンヒドリン反応
2.窒素の検出反応
3.硫黄の検出反応
〈実験に関する用語〉
対照実験
ある実験系で1つの注目する条件を変化させ、ほかは同様な操作を行って比較の基準としたものを対照実験(コントロールテスト)という。呈色反応を始め複雑な反応系では、1つの実験結果に影響を与える複数の条件を含むことが多いので、対照実験は必ず必要とされる。
ビウレット反応を行う場合には、卵白水溶液の替わりに純水を用いて同様な処置をして、卵白水溶液と比較しなけれならない。
【演習問題】 タンパク質に関する問題を解いてみよう。